【練馬区】地区防災計画と地域防災計画の違いは?誰が作るかで分かる役割

地区防災計画と地域防災計画。名前がよく似ているので、防災資料を読んでいても「自分に関係するのはどちらだろう」と迷いやすいですよね。

地域情報メディア『ネリマニア』のエリア担当ライター、えりです。わたしも防災情報を見るときは、まず「誰が作ったものなのか」を見るようにしています。

今回は、地区防災計画と地域防災計画の違いから、練馬区では実際にどこで読めるのか、町会・自治会やマンションの防災活動との関係まで見ていきます。

目次

地区防災計画は地域でつくる計画

地区防災計画は、市区町村の一定の地区に住む人や事業者が、自発的な防災活動について考えるための制度です。平成25年の災害対策基本法改正で創設され、平成26年4月から施行されています。

地区防災計画

一定地区の住民や事業者が中心となり、地域の特性に応じた防災活動について考える計画です。

地区の住民や事業者は計画の素案を作り、市区町村の防災会議に対して、地域防災計画に地区防災計画を定めるよう提案することもできます。住民全員に作成が義務づけられているものではありません。

地域防災計画は区全体を支える計画

一方、練馬区地域防災計画は、災害対策基本法に基づいて練馬区防災会議が作成する計画です。区全体の災害対策を扱うため、地区防災計画とは作る主体も対象となる範囲も違います。

練馬区では令和6年3月に地域防災計画を修正しています。震災や風水害への備え、災害発生時の応急対策、復旧・復興など、区の防災対策が幅広く定められています。

えり

名前で迷ったら、「地域の人が作るのか」「区が作るのか」で考えると分かりやすいです

二つの計画は作る人と範囲が違う

二つの計画を並べてみると、違いがはっきりします。地区防災計画は地域の住民や事業者が主体となる計画、地域防災計画は区全体の災害対策を定める計画です。

項目地区防災計画地域防災計画
主な主体一定地区の住民や事業者など練馬区防災会議
主な範囲一定の地区練馬区全体
主な内容地区の特性に応じた自発的な防災活動区全体の防災対策
作成の考え方住民などによる自発的な取組災害対策基本法に基づく区の計画

ただし、別々の計画だから関係がないわけではありません。地区の住民や事業者が作った計画の素案を、市区町村の地域防災計画に地区防災計画として定めるよう提案できる仕組みがあります。

練馬区では計画をどこで確認できる?

では、実際の計画はどこで読めるのでしょうか。練馬区では、地域防災計画と地区防災計画で確認方法が異なります。

地域防災計画は練馬区公式サイトで読める

練馬区地域防災計画は、練馬区公式サイトで公開されています。本編は全文版のほか、「防災共通編」「防災本編」「風水害等編」「東海地震事前対策編」に分けたPDFがあり、「資料編」も読むことができます。

インターネット以外では、区民事務所(練馬を除く)、図書館(南大泉図書館分室を除く)、区民情報ひろば、防災学習センター、防災計画課でも全文を閲覧できます。

地区防災計画は地域ごとの確認が必要

2026年8月時点で、練馬区公式サイト上に区内の地区防災計画をまとめた一覧ページは確認できませんでした。自分の地域に地区防災計画があるか知りたい場合は、区の防災担当部署や地域の団体などに問い合わせる方法があります。

ここで気をつけたいのは、地区防災計画が見つからないからといって、その地域で防災活動が行われていないとは限らないことです。町会・自治会などが防災訓練や地域の備えに取り組んでいる場合もあります。マンションに住んでいるなら、管理組合などが独自に防災活動を行っていないかも確認先の一つになります。

地域別防災マップは地区防災計画そのものではありません。

練馬区では地域ごとの防災情報をまとめた「地域別防災マップ」も公開していますが、地区防災計画とは別の資料です。似た防災資料を同じものとして扱わないようにしたいところです。

町会・自治会やマンションの防災活動との関係

地区防災計画という名前を聞くと、町会や自治会に入っている人だけに関係するように感じるかもしれません。ただ、地域の防災活動には町会・自治会以外の団体が関わることもあります。

練馬区では、町会・自治会だけでなく、マンションの管理組合やPTAなどの団体が防災訓練を行う場合、「防災訓練実施計画書」の提出をお願いしています。

  • 災害時の安否確認
  • 初期消火の訓練
  • 救出・救護の訓練
  • 地域にある防災資源の把握
  • 災害時の役割についての話し合い

ただし、町会・自治会や管理組合が防災活動をしていることと、地区防災計画が策定されていることは別です。防災訓練を実施しているから地区防災計画がある、と判断しないようにしましょう。

町会・自治会に入っていなくても防災情報は調べられる

町会や自治会に入っていない場合、「地域の防災情報はどこで知ればいいの?」と思う人もいるかもしれません。そんなときに使いやすいのが、練馬区が公開している地域別防災マップや避難拠点の情報です。

地域別防災マップは練馬区公式サイトからPDFで見ることができます。地域の防災資源や避難に関する情報などが掲載されているため、まずは自宅周辺のマップを開いてみると、自分の暮らしに関係する情報から探せます。

たとえば令和7年度には、石神井台四~八丁目と関町東二丁目を対象とした地域別防災マップが作成されました。地域の人たちとのワークショップや意見交換、まち歩き・訓練などを通じて、マップに掲載する情報が集められています。

えり

わたしなら、自宅の場所を見つけたら、避難先までの道とその途中に何があるかを見てみます

町会や自治会への加入状況にかかわらず、公開されている防災情報は確認できます。地域の活動に参加するかどうかとは分けて、まず自宅周辺の情報を知っておくことができます。

地区防災計画は訓練した後の見直しも含まれる

地区防災計画は、計画書を作ったところで終わりではありません。内閣府では、計画に基づく防災活動を実践し、定期的に評価や見直しを行うことも地区防災計画の特徴として示しています。

STEP
地域の状況を知る

災害リスクや地域にある防災資源など、地区の特徴を把握します。

STEP
地域で話し合う

住民や事業者などが、災害時に必要な行動や地域の課題について話し合います。

STEP
訓練して見直す

実際に訓練し、避難経路や役割分担などに無理がなかったかを振り返ります。

訓練をした後に、予定していた避難経路が使えそうだったか、役割分担に無理がなかったか、新しく気づいた危険箇所がなかったかを振り返ります。そこで見つかった課題を次の訓練や計画に反映していく流れです。

自宅の周りから地域の防災を見てみる

地区防災計画と地域防災計画を最初から全部読むのは大変です。自宅周辺のことを知りたいなら、地域別防災マップや避難拠点の情報から見てみる方法もあります。

わたしなら、自宅の位置、避難先、そこまでの道を最初に見ます。家族やペットと一緒に移動するなら、普段歩いている道を思い浮かべながら地図を見ると、気になる場所も見つけやすくなります。

そのうえで、自分の地域に地区防災計画があるか知りたければ区の防災担当部署や地域の団体へ、区全体の災害対策を詳しく知りたければ練馬区地域防災計画へ。マンションなら、管理組合の防災訓練や備蓄についても一緒に調べると、自宅周辺で何が準備されているのかが見えてきます。

情報は更新時点のものです。最新情報は公式サイトもあわせてご確認ください。

この記事を書いた人

「ネリマニア」えり

練馬区在住のえりです。地域情報メディア『ネリマニア』で、暮らしに役立つ地元情報を発信しています。

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